第10回秋季研究集会のご案内

2008年度に新設された秋季研究発表会は、内容の充実にあわせ、秋季研究集会と名称を変え、ますます活発な議論の場となってまいりました。
10回目となる今年度は、2017年11月19日(日)に印刷博物館(東京)で開催いたします。
チラシ http://www.jads.org/news/2017/2017JADS_fallseminar.pdf
要旨 http://www.jads.org/news/2017/2017JADS_fallseminar_youshi.pdf

■開催日・会場
日時:2017年11月19日(日)10:35頃から17:25頃
会場:印刷博物館 http://www.printing-museum.org
   〒112-8531 東京都文京区水道1丁目3-3
江戸川橋駅
 地下鉄有楽町線より8分
飯田橋駅
 JR総武線、地下鉄有楽町線地下鉄東西線、地下鉄南北線、地下鉄大江戸線より13分
後楽園駅
 地下鉄丸ノ内線、地下鉄南北線より10分

■申込方法
 https://goo.gl/pW1eBS(定員に達しました:2017年11月14日更新)

■参加費
 正会員参加費: 1,500円
 非会員参加費: 2,000円

■懇親会会場・会費
 会場:カジュアルイタリアン・ピッツァ・ワイン 金のオリーブ(KUON)
 https://r.gnavi.co.jp/g852400/
 懇親会参加費: 5,000円(学生4,500円)

■プログラム  ※詳細は決定しだい、掲載いたします。

【10:35−10:40 開会の挨拶】 前田富士男(アート・ドキュメンテーション学会会長)

【10:40-12:15 第一部 企画セッション/招待講演・パネルディスカッション】
音楽学における研究図書館とアーカイヴ」
 図書館は、わが国では一般に総合図書館を意味する。しかし、ヨーロッパの図書館はむしろ、さまざまな主題領域に即した研究図書室(research library, Forschungsbibliothek)から成立したと考えるべきだろう。古くからの医学ほか自然科学系の研究図書室、法学図書室、あるいは神学を主題とする修道院図書室をあげるまでもなく、とりわけ19世紀以降は、芸術を対象とする研究図書室=研究アーカイヴが成立する。周知のザルツブルクの「モーツァルテウム」(1841年)の図書室はそのひとつである。
 こうした研究図書室=研究アーカイヴでは、いわゆる公文書を選別・登録し運用する公文書アーカイヴとは異なり、作品の成立や受容に関する多様な資料群を文献学ほかの史料批判にもとづいて整理・究明してゆく。とくに音楽領域では、楽譜の校訂をはじめ、演奏史、楽器研究、批評史などの研究も展開する。なぜなら、図書としての文学作品や実在物としての美術作品と異なり、そもそも音楽作品とは、そのつど演奏の場に生起するひとつの出来事であり、解釈だからである。
 このセッションでは、音楽史音楽学の専門家を迎えて、音楽作品をめぐる豊かな研究の現場としての図書館/アーカイヴのありようを考えてみたい。
前田 富士男(アート・ドキュメンテーション学会会長)

【13:15-14:05 第二部 印刷博物館レクチャー・企画展示見学】
[レクチャー]
石橋圭一(印刷博物館学芸員
印刷博物館のコレクション理念とデーターベースについて
[企画展示]キンダーブックの90年 -童画と童謡でたどる子どもたちの世界- ※自由見学

【14:15-17:20 第三部 一般セッション】
[発表1]和久井 遥(東京国立博物館学芸企画部博物館情報課情報管理室アソシエイトフェロー)
「散発的にデジタル化したデータの管理手法について」
[発表2]竹内 俊貴(九州国立博物館学芸部文化財課アソシエイトフェロー)
文化財情報システムを活用したウェブサイトでの情報公開と課題」
[発表3]齋藤 歩(学習院大学大学院人文科学研究科アーカイブズ学専攻博士後期課程)
「建築図書と著作権アーカイブズ機関での受入れと利用にともなう法的課題」
[発表4]寺師 太郎(凸版印刷株式会社文化事業推進本部技術開発部)
「デジタル画像のリファレンスについて」
[発表5]金子 貴昭(立命館大学アート・リサーチセンター)・山路 正憲(立命館大学アート・リサーチセンター)
「テキストアノテーションシステムによる歴史資料(文献)の有機的活用 -江戸期出版記録を事例として」
[発表6]赤間 亮(立命館大学アート・リサーチセンター)
「R.Keyes, P.Morse編「北斎版画作品カタログ・レゾネ」Web公開システムとシステム環境」

17:25頃 閉会の挨拶 古賀 崇(アート・ドキュメンテーション学会幹事長)