Art Archives – twoの案内

2012-01-18


Art Archives – two:プラットフォームの形成に向けて、についての案内です。JADSのメーリングリストによるものですが、ここに転記します。(改行などに一部変更があります。)


JADS会員のみなさま


慶應義塾大学アート・センターの本間です。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。


間近のお知らせとなってしまいましたが、今月末に開催されるアート・アーカイヴに関するシンポジウム「Art Archives – two:プラットフォームの形成に向けて」についてご案内いたします。


「Art Archives – two」は、昨年9月に東京国立近代美術館で開催されたシンポジウム、「Art Archives – one 継承と活用:アート・アーカイヴの「ある」ところ」の続編として位置づけられています。


今回は、アート・アーカイヴを支えるプラットフォームの必要性について、またアーカイヴにおけるコミュニケーションの重要性について検討するとともに、海外の研究者を招き、海外で日本美術の研究をする際に、アーカイヴがどのような役割を期待されているのかについても考えたいと思います。


芸術に関わる資料のアーカイヴ化、その活用にご関心のあるみなさんのご参加をお待ちしています!


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【参加受付中 / 転送・転載歓迎】

Art Archives – two:プラットフォームの形成に向けて
http://art-archives.org/


■ 日時


2012年1月28日(土)13:30 – 17:00[13:00 開場]


■ 会場・参加費


慶應義塾大学三田キャンパス 北館ホール(定員200名)
事前申し込み制(参加費:1,000円)


■ 登壇者


【パネリスト】
渡部葉子(慶應義塾大学アート・センター教授/キュレーター)
野崎たみ子(元東京都現代美術館司書)
ミン・ティアンポ(カールトン大学(オタワ)美術史学准教授)


【パネルディスカッション・コーディネーター】
水沢勉(神奈川県立近代美術館 館長)


■ 事前申し込み・お問い合わせ


参加を希望される方は下記連絡先までe-mailまたはfaxにてお申し込みください。
定員を超えた場合は先着順とさせていただきますのでご了承ください。


アート・アーカイヴ・プロジェクト(東京パブリッシングハウス内)
TEL 03-5472-0370 / FAX 03-3433-1383
symposia■art-archives.org


■ シンポジウム概要


芸術研究には、作品を調査したり、文献を参照したりすることに加え、関連資料の調査が欠かせません。特に近現代芸術を射程とするならば、資料調査の重要度は飛躍的に高まると言ってよいでしょう。では、関連する資料は、どこにいけば、またどういった手続きをとれば調べることができるのか?それをガイディングしてくれる機関は、残念ながら現在の日本にはありません。しかし、資料を実際に手にしている現場や、芸術研究に携わる者たち、戦後芸術を対象として展覧会や様々な企画を遂行している人々などが、情報を集約・発信し、お互いに繋がっていこうとする動きは、これまでも催事や共同研究プロジェクトなどの機会を通じて形成されてきました。このような連携の動きを、あらためてプラットフォームとして意識することによって、しなやかな仮設性を保ちながら、継続的にアート・アーカイヴの活動を支援する環境を整えてゆくことはできないでしょうか。


昨年の《Art Archives – one 継承と活用:アート・アーカイヴの「ある」ところ》に続いて開催するこのシンポジウムでは、実際の現場にもとづき、アーカイヴ相互の交流や、資料体の所在情報の顕在化などを論点として、アート・アーカイヴを支援するプラットフォーム作りの足がかりとなる議論を行います。今回は、日本の現代芸術を専門とする海外研究者も交え、より大きな枠組みでこの問題を考えていきたいと思います。

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本間 友


JADS(アート・ドキュメンテーション学会)
http://www.jads.org