シンポジウム:建築アーカイヴの現在と未来

2010-01-18

イレーナ・ムレイ氏の招聘・講演についてです。

■王立英国建築家協会(RIBA)英国建築図書館長 イレーナ・ムレイ氏の招聘・講演について

今回文化庁が招聘するイレーナ・ムレイ博士は、建築アーカイヴの第一線に、研究者として、そしてアーキヴィストとして数十年間かかわり続けてきた。現在は、世界を代表する建築アーカイヴである王立英国建築家協会(RIBA)英国建築図書館長の責任者を務めており、文字通り、この分野における第一人者である。

このようなムレイ博士を招聘し、日本における建築資料の現状を確認してもらい意見交換を行うことは、建築アーカイヴに対する日本の姿勢の問題点を明らかにするだけでなく、今後とりうべき方針をより明確なものにするはずだ。また、建築アーカイヴ一般が抱える現在の問題点を博士と共有することで、日本が、将来的に、イノベーティブなモデルを創出・提案する可能性も生まれるだろう。さらには、日本に眠る建築資料の豊かさを博士に認識してもらうことで、日本の文化を代表する建築が、今後、さらに国外に向けて発信されていく可能性も期待される。


■シンポジウム内容(案、敬称略)

日時:2010年2月21日(日) 13:00-17:00
会場:東京大学本郷キャンパス工学部1号館15号教室

プログラム


1300-1315 開会の辞
隈研吾(建築家、東京大学大学院工学系研究科教授、株式会社隈研吾建築都市設計事務所代表)


1315-1445 基調講演 *逐次通訳
Dr. Irena Murray(Sir Banister Fletcher Director, British Architectural Library, Royal Institute of British Architects)


1500-1630 ディスカッション *英日逐次通訳付き
イレーナ・ムレイ(王立英国建築家協会イギリス建築図書館館長)
槇文彦(建築家、株式会社槇総合計画事務所代表取締役
伊藤毅東京大学大学院工学系研究科教授、建築史)
竺覚暁(金沢工業大学教授、建築論)
隈研吾 *モデレーター


1630-1700 質疑応答

主催:東京大学大学院工学系研究科建築学専攻
協力:ブリティッシュ・カウンシル、東京国立近代美術館
後援:日本建築学会、アート・ドキュメンテーション学会


*今回、イレーナ・ムレイ博士の来日は、「平成21年度文化庁外国人芸術家・文化財専門家招へい事業」によって実現しました。

JADS(アート・ドキュメンテーション学会)
http://www.jads.org