デジタル化された博物館資料に関する情報記述法の研究

2009-09-27

国立歴史民俗博物館での、公開研究会です。JADSの活動と密接に関連することですので、ここに紹介します。以下、CHメーリングリストによるものを転記します。


国立歴史民俗博物館 共同研究
「デジタル化された博物館資料に関する情報記述法の研究」
公開研究会 開催のお知らせ


人文系の博物館や研究機関において、デジタル化された画像や音響資料の利用が進んでいます。

そして、今後ますます多様化し、数も増加すると考えられます。

実物資料の情報の記述法については、国内外で研究が進められ、幾つかの記述モデルや記述法が提案されています。これに対して、デジタル化された資料の記述法には、明確な記述法が確立されていない状況です。これは、デジタル化された資料が、実物資料に比べ、取得・発生の過程が多様であり、オリジナルの有無が記述に影響すること、複合した形態が存在することが原因と考えられます。そして、長い利用の経験を持つ実物資料に対して、実績が少ないデジタル化された資料では、何を記述すべきか定まらないことも要因と考えられます。
このような課題に検討を加え、デジタル化された資料の記述法を明らかにするため、国立歴史民俗博物館共同研究「デジタル化された博物館資料に関する情報記述法の研究」を平成19 年度より進めてきました。ここでは、何らかを転写しているという意味でデジタル化された資料と同等の写真や複製にも通じる記述法を模索しています。この度、広く意見を交換するため、公開研究会を開催します。研究の途中段階での報告です。皆様からご意見を頂き議論を深めたいと考えております。多くの方の参加をお待ちいたします。 (代表 安達文夫)


日時:平成21 年10 月23 日(金) 13:00〜17:00
場所:国立歴史民俗博物館大会議室(〒285-8502 千葉県佐倉市城内町117)

プログラム:

司会:宇陀則彦(筑波大学

13:00〜13:30 本研究の趣旨説明ならびに問題設定 安達文夫(国立歴史民俗博物館

13:30〜14:00 デジタル資料管理モデルについて 鈴木卓治(国立歴史民俗博物館

14:00〜15:00 デジタル資料管理モデルによるデータ記述の試行ならびに課題の提起

14:00〜14:20 村田良二(東京国立博物館

14:20〜14:40 山田太造(東京大学史料編纂所

14:40〜15:00 山本泰則(国立民族学博物館

15:15〜16:00 コメンテータによるコメント

15:15〜15:30 大山敬三(国立情報学研究所

15:30〜15:45 鯨井秀伸(愛知県美術館

15:45〜16:00 青山宏夫(国立歴史民俗博物館

16:00〜17:00 総合討論

参加資格:本研究の内容に興味をもつ研究者および大学院生

参加費:無料

参加申込み:会場ならびに資料準備等の都合上,10 月16 日(金)までに,お名前,ご所属,連絡先を明記の上,研究部鈴木卓治(副代表)まで電子メールもしくはファクシミリでお申し込みください.
Email: suzuki■rekihaku.ac.jp,Fax: 043-486-4229

JADS(アート・ドキュメンテーション学会)
http://www.jads.org